PTAのお仕事

私立学校のPTAの最重要事項として、PTAの上部組織の大会に出席するということがあるようです。
4月の頃から、10月にあるこの大会への出席は原則として必須であり、出席するという確認がなされてからの欠席については自身で代理を立てなくてはならないということが何度も繰り返されていました。各校に割り当ての席数があるので、それをきっちり埋めて決して空席のないようにしなくてはならないのだとか。とはいえ、出席しさえすればよいようで、何人かのスピーチを黙って聞いてお終いだとのこと。


その一大イベントが、今日都内の某中高一貫校のホールで開催されました。
事前の指示により、スーツで参加。最寄り駅では、続々と同じような年代、格好の女性が集まってきます。「お行儀良く」という指示もあり、速やかに受付を済ませると、幹事校の先生や保護者の方の指示に従って開始20分前には着席。そして定刻になると、大会がうやうやしく始まりました。壇上には組織の役職に就いている方々と都議会議員の方々。その方々が順に挨拶したり、要望書を読み上げたりしていきます。
平たく言えば、私立校の教員やそこに子供を通わせる保護者が私立に対する助成金を確保するために議員の先生方にアピールする場であり、議員さんたちは“教育問題に熱心”であることをアピールする選挙活動の場であると理解しました。ある意味Win-Winの構図。とはいえ、実効性、そして費用対効果は甚だ疑問です。恐らく何年も義務として代々受け継がれてきたことなので、誰も中止を言い出せずにここまで来てしまったのではないかと思います。ただ、ホール一杯に1200人以上の人が集まって、客席の人も、そして舞台上の人でさえも、誰一人ここに来たくて来ている人、意義を見出している人はいないんだろうなぁ、、、何て不思議な集まりなんだろう、と考えながらボーっと3時間ほど我慢していました。
ちなみに、後で、英会話の先生にこのイベントのことを話したら、その厳格な出欠管理がAcademy Awardsのようだと話してくれました。Academy Awardsではテレビカメラが客席を映したときに決して空き席がないように、seat warmerが雇われるのだそうです。例えば、遅刻して来るとか、途中でトイレに行く場合には必ずこのseat warmerが代わりに座って空き席を作らないのだとか。
ある意味、seat warmerばかり1200人によるイベント(^^;

なお、このイベントの前後に、各校のPTAの皆さんはランチやお茶で親睦を深めるのも恒例のようです。わざわざ出てくるのだから何かしら付加価値をつけなくては、ということなのでしょう。めいちゃんの学校も、1年生については学年代表のお母さんが声をかけて下さって、ランチをしました。思春期の子どもを抱える悩みを話される方、「この時期は悪魔に取り付かれていると思って諦めるしかないのよー」と明るく笑われる方、色々な方がいらっしゃって面白かったです。