Alice in Wonderland

数年前に、確かYou Tubeで知ってすごく気に入り、メイキングの映像をたくさん見た上でDVDまで買ったChristopher Wheeldonの"Alice in Wonderland"。オリジナルの英国ロイヤルバレエ団の公演もいつか生で観たいと思いますが、今年は新国立劇場バレエ団が今年この作品を初めて演じるということで、去年プレスリリースを見てからずっと楽しみにしていたのです。
めいちゃんを誘ったら、是非見たいので秋田から戻ってくるとのこと。丁度、冬服も持っていったり買わないと、そろそろ寒くなってきているので、タイミング的にもいいかなと。


新国立劇場は、老若男女で満員です。

Joby Talbot作曲の音楽も、Bob Crowleyの舞台芸術も生で観るとやはり違います。本当に素晴らしい作品だと改めて思いました。

第2幕と3幕の間の舞台


アリス役は米沢唯さん。アリスはこの作品中ほぼ舞台に出っ放しなのですが、とても可愛らしく演じていたし、Wheeldonの個性的な振り付けがよく合っていたと思いました。ハートのジャックの渡邊峻郁さんは伸び伸びとした踊りで素敵でした。また、以前La Bayadèreを観たときに感動したコールドの人たちは今回も素晴らしく、特にトランプの踊りがよかったです。
中でも素晴らしかったのは、ハートの女王の本島美和さん。オリジナルキャストのZenaida Yanowskyがあまりにはまり役だったので、他のダンサー、それも日本人では期待できないだろうなと思っていたのです。ところが確かなテクニックもあり、弾けた演技も素晴らしく、しっかりとハートの女王になりきっていました。
やや残念だったのは、マッドハッタ―とイモムシ。この2役はやはりオリジナルキャストのSteven McRaeとFernando Montanoが本当にはまり役。Steven McRaeは実際にWheeldonと一緒にタップのステップを考案した人だし、自身も幼いころからタップダンスの訓練をかなり受けていた人だから、タップのリズム感がすごい。Fernando Montanoは筋肉のしなやかさが美しくて、やはりあの振り付けはそういう人でないと。


とはいえ、全体としては本当に素晴らしい公演でした。大満足。