親から動く

大好きだった合唱団担当で音楽を教えてくださっていたT先生が転勤し、意気消沈気味のめいちゃん。
実は、転勤のお話は、T先生から、保護者代表でもあり、指導の補佐もしていたEちゃんママに直接お話があったことで初めて知りました。
先生からは、7年という長い間同じ小学校にいるのだから転勤は仕方がないと思う反面、ここまで頑張って全国でも注目される合唱団に育て上げたことで続けたいという想いが断ち切れないこと、また転勤するならせめて合唱指導の実績にある先生に後任として来ていただきたかったのに全く経験のない方が後任に決まり、さらには自身も音楽教育自体がきちんと行われていない学校への赴任になってしまうことで、ますますめいちゃんたちの合唱団への想いが募ってしまうことなどを吐露され、本当に辛そうだったそうです。
その晩、Eちゃんママから連絡を受け、2人で作戦会議。その結果、その時点では、T先生の意向もあり、先生をお呼びして保護者会を開催し今後の方針を検討する予定だったのですが、翌日学校内でもたれた話し合いの結果、T先生は保護者会には出席できないこととなってしまいました。
一度は保護者会を中止しようかという案も出ましたが、Eちゃんママと保護者だけでもやりましょうと決め、連絡網を回しました。
そして、今日。住区の会議室には26人の団員(昨年末時点)のうち、14人の保護者が集まってくれました。もともとT先生の頑張りでここまで来た“課外活動”ですし、残念ながら学校のトップ層はこの活動を応援してくれているとは程遠い状態ですから、T先生が居なくなってしまった今、保護者が立ち上がらない限り何も始まりません。
話し合いの結果、ここまで育てていただいた歌う心を次の世代に受け継ぐためにも活動は是非続けたいし、子どもたちのモチベーションを維持するためにはやはり人前で披露する場が必要だろう。また、コンクールで数々の賞を頂いた良い意味でもプライドも大事にしてあげながら進めたいなどの意見が出され、T先生も望んだとおり、Eちゃんママが区から派遣される登録外部講師として主として指導していくことになりました。


まだこの先、学校との協議もしないといけないし、仮に活動を再開できたとしても、昨年の中心メンバーだった6年生が卒業したことで人数も激減したし、同じレベルに持っていくだけも大変です。また、Eちゃんママは土曜日しか指導できませんから、朝練や中休みの練習はしばらくは再開できず、練習量も十分とはいえない状況での船出となります。昨年一年のような華々しい活躍はとてもできないでしょう。
でも、T先生の灯して下さった火を消さないように、想いを受け継いで、何とか頑張っていきたいと思います。