リーダーの辛さ

学童での班長さんをはじめ、学童、学校で積極的にリーダシップを発揮するようになっためいちゃんですが、ここに来てちょっと行き詰まり(?)を感じているようです。


原因は、学童の下校班。帰宅方向の同じ子どもを約5人ずつ班にして集団下校させるのですが、実は我が家は十数人の子が通る道沿いにあるので、合計3つの班がマンションの前を通ります。年初から最近までは、学童では3つの班を一緒に送り出していたので、めいちゃんは一年生の面倒をみつつも仲良しのEちゃんやYちゃんと一緒に仲良く帰って来たのでした。
が、最近になって“事件”が起こりました。一年生がわざと決められた道以外の道から帰ろうとして大騒ぎになったり、ふざけて車の前に飛び出すフリをして運転手に急ブレーキを踏ませる結果になったり。幸い何の事故も起きなかったのですが、たまたま目撃していた保護者が学童に報告して急遽対応策が講じられることになりました。
対応策とは、3つの班を分けて下校させ、3年生には確実に自分の班の下級生の面倒を見させるというもの。大勢の子を一緒に帰らせるからみんな悪ふざけをしたりするのではないか、ということらしいのです。かくしてめいちゃんはEちゃん、Yちゃんとは時間差で送り出され、別々に帰ってくるようになってしまいました。
めいちゃんにしてみれば、仲良しの友だちと帰れないというショックもさることながら、班の構成が大問題。というのも、めいちゃんの班は、3年生が2人と1年生が2人。そのうち、めいちゃん以外の3年生Aちゃんは学童のすぐそばに住んでいて、すぐに居なくなってしまうため、ほとんどの行程を1人で1年生2人を引き連れて帰ってくることになります。しかも、その1年生というのが“事件”を引き起こした張本人。最近はさすがに危ないことや禁止されていることはしないようなのですが、やたらとだらだらと歩いたり、立ち止まったり、かと思えば走ったりするそうで、めいちゃんは、注意しても注意しても言うことを聞いてくれない彼らに毎日苛々しているようなのです。お陰で帰宅時の機嫌の悪いことといったら(^_^;。
とうとうめいちゃんは、1年生を守る自信がないと、7月のキャンプの班長は辞退してしまったほど。


さすがにちょっと気になって、今夜、少し話をしました。
めいちゃんは開口一番「ごめんね」というので、びっくりして訳を聞いてみると、キャンプの班長を辞退したからママががっかりしているんじゃないかと思っていたようです。そんなこと何でもないのに!
それより、辞退した原因の方が問題なので、変に自身を失っちゃってないか心配して聞いてみたら、そうでもないようで、ちょっと安心。ただ、色々と気持ちも揺れているようで、もっと自分が頑張らないといけないのかな、と思ったり、その一方で、こんなに自分が頑張っているのに言うことを聞かない一年生が悪い!と腹も立ったり、もう1つの班は仲良しEちゃん、Yちゃん、Kくんと3年生が3人も居て1年生は大人しい子は1人だけという不公平をうらんだり。
ママとしては、自信は持ち続けて欲しいけど、思うようにならないことを他人のせいにしておしまいにするようにはなって欲しくないんだよ、と話しました。
すると、「ママも同じようなことあるの?」と。もちろん!ママの会社でも同じようなことが毎日のように起こっています。この仕事はこうしないと駄目だよ、こういうことはしちゃ駄目だよ、等と指示してもちっとも従ってくれない。ちゃんと私の話、聞いてた?!と怒鳴りそうになることもしばしば。
そんな時に「自分は正しいことを言っているのに、何で言うことを聞かないんだ!!」とただ怒ったり、「もういい!」と諦めて突き放したりしては何も解決しない。学童では、言うことを聞かないからと言って学童をやめさせるわけにはいかないし、居続ける限りは安全と集団としての調和を保つために3年生が1年生の面倒をみなくちゃいけない。同じように、会社でも、すべての社員を最大限戦力化するために上の人間が下の面倒をみなくちゃいけない。
「悩みは同じだね」というとめいちゃん嬉しそうに笑ってた。「ママはそういうときどうするの?」と聞くから、「難しいけれど、自分の言い分を主張するだけでなく、どうしたら相手が動いてくれるのかを考えて、色々試してみるんだよ」と言うと「ふーん」と考え込んでいました。
何かブレークスルーが見つかるといいね。