Barcelona Day 2

晴れ


旅も終盤になり疲れがたまってきて、めいちゃんは朝なかなか起きられません。それでも、何とか8時くらいに起き、ホテルの朝ごはんを食べる時間を確保しました。昨晩の夕食が美味しかったので楽しみにしていたのですが、期待通り、チーズやハムがとても美味しく、たっぷり食べてしまいました。

Casa Batlló


混むことを心配して予めfast passを予約してあったのですが、シーズンオフでもありその必要はなかったかも。指定時間帯より早めに入れてもらえました。日本語の音声ガイドを聞きながらCasaの中を見て回りました。
外からも中からも美しい曲線を描く窓と、ステンドグラス。

太陽光を採り入れるための吹き抜けも、窓の大きさを光の強い上方は小さく、光の弱い下方は大きくして調節をし、またタイルの色も上は濃く、下は薄くするなど、細かいところまで気が配られています。

手とよく馴染むように作られた取っ手や

階段の手すり

空間の狭さを感じさせないように作られた美しいアーチ


換気もしっかりと考えられたおしゃれな煙突


機能性と芸術性の絶妙なバランスの中で、この不思議な建物のカタチが成り立っているのがよく分かり、とても興味深かったです。


その後、再びStarbucksで休憩をし、その後、Casa Batlló の左隣のCasa Mullerasのチョコレート店に寄ってミュシャの包装のチョコを会社などのお土産に購入しました。Casa Mullerasも、Gaudiの人気には及ばないものの、とても素敵な建築で、ここのチョコレートはBarcelonaに現存する最古のチョコレート屋さんだそうです。
そのあとはウィンドウショッピングなどを見ながらCatalunya広場まで。途中、今日が国際女性デーということで、紫のもの、セーターや上着、バンダナやウィッグ、リボン、口紅、フェイスペインティングなどをつけたり、風船やプラカードを持ったりした人たちのデモ行進に何度も出くわしました。

このデモのために、地下鉄などは半分程度に間引きをして運行していたり、デパートも広場に面した入り口を封鎖していたり。夜になるに従ってちょっと物騒になりそうな雰囲気なので、早めにホテルに引き上げることにして、夕食はホテルの1階のレストランでとることにしました。
地下鉄は、間引きと早めに帰ろうとする人で、おそらくバルセロナにしては、前代未聞の混みようだったのだと思いますが、東京での通勤ラッシュからしたら大したことはない感じ。ホテルに到着したのは19:00過ぎでした。
レストランは20:00からだというので(そう、スペインは食事が日本の感覚からすると2時間くらい遅いんです!)、一度部屋に戻り、20:00にレストランに行って、サラダ、そしてパンの上にトマトを乗せて焼いたものを前菜に。メインはめいちゃんはサーモンがお勧めだというのでそれを頼んだのですが、なぜか出てきたタラのような白身のお魚を、私は牛肉のローストを食べました。お料理も、そしてウェルカムドリンクとしてサービスでいただいた白ワインも、とても美味しかったです。

Barcelona Day 1

Madrid小雨、Barcelona晴れ


朝、7:30にお願いしておいたタクシーは時間になっても来ず、ホテルから再度連絡をしたら「運転手に連絡がつかない」とのこと(^^;。改めてタクシーを呼んだから、5分くらいで来ますと。ホテルの方は恐縮していましたが、まぁ海外ではこんなの日常茶飯事です。早めの時間帯に頼んでおいてよかった、、、
結局15分遅れくらいでタクシーが来て、出発し、1時間以上前に空港に到着できました。
9:30発のIberia航空でBarcelonaへのフライトは1時間ちょっと。東京から大阪に行くくらいの感覚です。そしてBarcelonaの空港から市内もタクシーで30分程度。
今日から2泊するホテルVilla Emiliaは、マドリードのホテルよりお洒落な感じ。1階にバー兼レストランがあります。
チェックインをし、部屋で少し休んでから早速出発しました。
初めての街についたときは、まず歩いて街の雰囲気をつかみます。ホテルから、Gran Viaに出て、Universitat de Barcelonaまで。その前にあるStarbucksで昼食をとりました。私は、旅行2日目にも食べたサラダととクロワッサンサンド、めいちゃんはフィジリカプレーゼのサラダとベーコンエッグマフィンです。

その後、Natura(このお店も何件もあり、毎回入っては、めいちゃんは緑の花柄のスカート、私もカーキのパンツやからし色のセーターなど買おうかどうかずっと悩んで、結局は買いませんでした)など近くのお店を見ながら、Casa Batllóへ。

Hospital Tavera

でも、次の目的地、Hospital Taveraは結果的にはめいちゃんが「Toledoで一番よかった」と評価していました。人が誰もいないので、最初は入り口がわからなかったのですが、事務室らしきところを覗くと、女の人が出てきてくれて、チケットを売ってくれました。入場者は本当に私たちだけだったようで、その後、別の男の人が出てきて、チャペルの扉の鍵を開け、中の電気をつけてくれました。シーズンオフではあるし、時間もやや遅めではあったのですが、それにしても誰もいないとは。。。

でも、結果的にはそのおかげでチャペルの静寂を感じることができたし、その中で、El Grecoの作品「キリストの洗礼」「聖家族」を2つ鑑賞できました。


見終わって、タクシーで駅まで。到着時はあまりちゃんと見ていませんでしたが、この駅も教会のような美しい造りです。

ここで、小一時間待ってRenfeでMadridに戻りました。帰りは前後の列車も含めて満席。事前に予約しておいてよかったです。

Madridに戻ってからは、2日目に閉まっていて入れなかったLa Casa del Abueloにて夕食をとりました。ここは、エビのアヒージョが名物だそう。実際に頼んでみると、新鮮でプリプリとしていてとても美味しかったです。これにチーズ(これは私は好きでしたが、クセがあってめいちゃんはあまり好きではなかったとのこと)とサラダとパンで結構満腹です。
そして、今日もStarbucksで翌朝の朝食購入してホテルに戻りました。

El Greco Museum

その後、急な坂を下ってEl Greco Museumへ到着しました。ここはEl Grecoが住んでいたと言われた邸宅を、20世紀になってからある貴族が購入し、El Grecoの時代の家屋らしく復元したところに、彼の作品を集めて展示しています。ここで、十二使徒のシリーズを初めて観たのですが、El Grecoに対する印象が随分と変わりました。
というのも、El Grecoの作品は、色が暗めで陰影が濃く、過度にドラマチックな印象で、あまり好きな作風ではありませんでした。でも、この十二使徒のシリーズは、一人一人を肖像画のように描いたものですが、驚くほどに個性豊かに表現されていて、きっともっとキリスト教に対する知識があったら、もっと興味深く理解できただろうなと思いました。なかなか見ごたえがあり、良かったです。
加えて、今回のように一人の作家に集中して鑑賞することも初めてだったので、面白かったという面はあると思います。ToledoはEl Grecoを見たくて選んだ訪問地ではなく、Madridから日帰りできる世界遺産だったというだけなのですが、思いがけず、El Grecoという作家を深く知ることとなりました。これまで、暗くて何とも言えない青白さ、茶色がかった作品だと思っていた彼の作品も、今回Toledoを訪ねたら、家々の壁や屋根の薄茶色(恐らくこの地域の土の色かと)、木々や植物の色褪せたような緑がまさにEl Grecoの作品の色で納得しました。
El Grecoは、フェリペ2世から嫌われ宮廷画家になり損ねてからこのToledoに移住し、亡くなるまでここで過ごしたとか。坂道だらけの不便な街ですが、彼の時代には金持ちの別荘地として栄えていたそう。そのコミュニティにもある程度受け入れられ、自身の信仰心に沿って描きたい作品を描いていたとのことなので、それなりに幸せな生活だったのでしょう。


さて、歩いてばかりになりがちな私の海外旅行ですが、Toledoは石畳のでこぼこ坂道で本当に疲れます。
Museum前のCaféで休憩しながら、この後の相談です。相談と言っても、こんな細い道ばかりの古い街では、タクシーなどもほとんどなく、結局歩くことに。疲れますが、少なくとも私は結構楽しいです。めいちゃんはウンザリしていたようですが。。。

Inglesia de Santo Tome


少し元気を取り戻して、今度はユダヤ人地区の方に迷路のような石畳の坂道を歩いていきました。Inglesia de Santo Tomeは教会の脇にある小さな礼拝堂のようなところでEl Grecoの「オルガス伯の埋葬」の1作品だけを鑑賞するというつくり。

Catedral de Toledo


ツアーが終わってから、Catedral de Toledoに行きました。スペインカトリックの総本山だそうで、世界で4番目に大きい聖堂とのこと。内陣の豪華さは驚くほどでした。


Catedralの後は、Plaza de Zocodoverに面したCaféにてランチ。サラダとエビのフリッタ、そしてラザニアをシェアしました。