Museum of Fine Arts, Boston

その後、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒にBoston美術館へ行きました。おばあちゃんが名古屋にあるBoston美術館の館長さんから紹介してもらったため、1時間のプライベートツアーが準備されていました。Boston大学の博士課程に在籍しているというLinseyがアメリカ美術のコーナーを中心に案内してくれました。George WashingtonやPaul Revereの肖像画、Sargentの"The Daughters of Edward Darley Boit"そしてRembrandtの"The Artist in his studio"などを見て回りました。
"The Daughters of Edward Darley Boit"は初めて見る作品でしたが、とても興味深い作品でした。子供らしからぬどことなく暗い雰囲気の漂う絵で研究者も多いらしいです。私は、4姉妹の年齢に応じた微妙な雰囲気が出ているのかなと思いました。一番年上の子は完全にそっぽを向き、現代でも親が写真を撮ろうとした際に嫌がる姿を彷彿とさせます。2番目の子はお姉さんに従い、でもちょっと画家のことも気になる様子。3番目はそれでも未だ協力的に明るいところに立ってこちらを向いています−ただ表情は固いです。末っ子はお人形で遊んでいたところを呼び掛けられてこちらを見た感じ−まだあどけない感じです。
加えて面白かったのは、描かれている大きな壺の実物が両脇に飾られていたこと。これは実際に姉妹の両親が大変大事にしていた壺だそうで、家族がパリとボストンを往復する度に一緒に海を渡っていたとか。そのため、最終的に美術館に寄付された後、中からたばこの吸い殻やドーナツ、さらには子供が投げ入れたと思われる地理の宿題などが出てきたそうです。

その後、また特別に、キューレーターの方に、展示していないRembrandtのエッチングの作品を数点見せてもらいました。"Ecce Homo"は一度完成した作品と、その後版を削って修正し前方の人物を消して建造物にした作品の両方があり、とても興味深かったです。また、哲学者らしい男性が窓辺に座っている作品は、窓から差し込む光や天井の木目が本当に美しく描かれていてエッチングとは思えないほどでした。
その後、おじいちゃん、おばあちゃんとは別れ、めいちゃんと私はめいちゃんの好きなMonetなどを見て、Boston美術館を後にしました。
タクシーでHarvard Squareへ。