Museé du Louvre

それから、教会を右折し、ルーブル美術館へ。開館時間に既に長蛇の列。ピラミッドをぐるっと回り、ルーブル宮の中庭にさしかかろうかというくらいの長さです。でも列の進みは意外と早く、30分くらいでチケットを買うことができました。
まずはSullyへ。
古代エジプト美術から見ようというつもりでしたが、地図の見方に慣れる前に古代ギリシャ美術のところに紛れ込み、「ミロのビーナス」を見ました。めいちゃんの反応はイマイチ。でも、2人で、「ミロのビーナス」みたいに評価される作品と、それ以外の作品との違いは何なんだろうね?といった話をしながらで面白かったです。確かに、ルーブルにはほとんど見向きもされない作品が山のようにあります。ギリシャ彫刻もところ狭しと並べられているわけですが、これらの無名な作品と「ミロのビーナス」の評価を分けている違いは議論の余地がありそうです。
さて、方向を修正してエジプト美術へ。1階のスフィンクス、美しい彩色のレリーフ、彫刻などを見て回りました。2階では有名な「書記」の坐像を見て、そのまま古代ギリシャの彫刻の間を抜けて、「サモトラケのニケ」のある階段のところへ。
この彫刻は私のお気に入りの1つなのですが、めいちゃんもそのかっこよさを気に入ったようで、初めて自分で写真をとっていました。

その後、めいちゃんがハムラビ法典を見たいというので、一度1階に下り、Richelieuへ行こうとしたのですが、方向を間違えDenonへ行ってしまい、後で見に来ようと思っていたカノーヴァの「エロスの接吻で目覚めるプシュケ」の彫刻のところへ来てしまいました。これも、私の大好きな彫刻の1つ。全体の砂時計型のフォルムがとても美しい彫刻です。

そして、ミケランジェロの「瀕死の奴隷」を見て、方向を修正し、Richelieuへ。ただ、ここまででかなり疲れてしまったので、マルリーの中庭のベンチで一休みをしました。ここは、吹き抜けで天井がガラス張りになっていて、4階までの様々な高さに大きな彫刻が配置されています。とっても開放感があって気持ちのよいところです。
ここで、少し元気を取り戻して、古代オリエント美術部にあるハムラビ法典を見に行きました。大きな黒い脊柱に楔形文字がびっしり。なかなか迫力のある姿です。めいちゃんは、写真をとり、説明もじっくり読みましたが、めいちゃんが興味のある有名な「目には目を、歯には歯を」についての記述がありませんでした。
ちなみに、ホテルに戻ってから調べてみると、この言葉は同害報復を推奨するものではなく、逆に無限報復を戒め、同害報復の限度にとどめるためのものだと知りました。
さて、ここまででお昼の時間に差し掛かっていたので、いったんRichelieuの入り口辺りにあるカフェテリアへ。めいちゃんはサーモンの蒸したものに山盛りポテトフライとフルーツサラダ。私は豚肉のトマト煮に山盛りサヤインゲンとイタリアンサラダと食べましたが、ポテトとサヤインゲンはともかくメインディッシュはとても美味しかったです。


さて、腹ごしらえをして少し元気を取り戻すと、Denon2階の今度は絵画部へ。
いきなりの大作コーナーに到着し、ドラクロアの「民衆を率いる自由の女神」や「サルダナパロスの死」、 ジェリコーの「メデューズ号の筏」を見ました。それからダヴィッドの「ナポレオンの戴冠式」。何回見ても、これらの絵画のあまりの大きさに本当に圧倒されます。描く時にどうやって全体の構図を決められるのかしら?
その後、3階に上がりファン・アイクデューラーフェルメールなどを見て終了としました。
かなりの距離を歩いたに違いなく、二人ともぐったり。地下のMuseum Shopを覗き、スタバで一休みをし、それからまた歩いてオペラ座へ。
ここは実は観光ではなく、私の仕事上の打ち合わせがあったのですが、無事オフィスを見つけ、ちゃんと先方とも会えて、“Nice to meet you, too.”と挨拶もし、打ち合わせの間は、隣でiPod touchをいじっていてくれました。ミーティングは無事終了。