闇の守り人

「精霊の守り人」を読み終えてから約1ヶ月。ようやく2冊目の「闇の守り人」を読み終えました。
闇の守り人 (新潮文庫)
精霊の守り人」以上に感動的な物語でした。
王家の陰謀に巻き込まれて死を覚悟した親友の頼みを聞き、自分の地位も名声も家族も故郷もすべて捨てて、その娘を連れて命を懸けた逃避を決行したジグロ。ジグロに育てられたバルサ。その設定は「精霊の守り人」でもお馴染み。
しかし、ジグロの魂とバルサが最後に『槍舞』を演じるシーンには、読んでいるママも思わずウルッときましたし、めいちゃんはベッドの隅っこで話を聞きながら声を立てずに号泣していました。
バルサを心から愛しつつも「お前さえ居なければ」という怒りを心の底に抱えたまま病死したジグロ。やはりジグロを深く愛しつつも、その怒りに気づいていて「たった6歳の私に何ができたというんだ、助けてくれと頼んだわけでもない私に怒りを向けるとはどういうことだ!?」という怒りを抱えたまま生きてきたバルサ。単純に「かわいそう」とかというのではなく、彼らが背負っている宿命の重さに圧倒された感じでした。


こうして、読み物に感動して泣けるのっていいですね。