自転車で美術展へ

今日は、サイクリングに行きたいというめいちゃんの希望と、展覧会を見に行きたいというママの希望を一緒に叶えようと、渋谷まで自転車で行きました。最近意見が合わず、お互いに我慢しなければならなくなることの多い中、珍しくよい折衷案となりました。


渋谷まで自転車、というのは初の試み。一番遠いのが恵比寿くらいでしたから、ちょっと不安ではありました。なるべく坂を避けようとしても、目黒川に向かって一度坂を下り、それから南平台の方へ坂を上りという工程は避けられません。渋谷駅の方まで行くとなると、さらにもう1回坂を下る必要が出てくるのですが、今回はそこまで行くのはさすがにやめました。途中、自転車を押して歩いたりもしながら、なんとかBunkamura着。
さすがに疲れたので、ママのお気に入りのLes Deux Magotでタルトタタンを半分こして一休み。それからモディリアーニ展を見ました。
めいちゃんがモディリアーニを観るのは昨年の秋に続いて2度目。「ママが好きな作家なのよ」というと、「えー、、なんか怖いじゃん。目玉ないし」という反応。確かに、瞳を描かないことが多いモディリアーニの人物画は、どこか物憂い雰囲気が漂っていますね。怖いというのも理解できます。
でも“観るのがイヤ”というほどではないし、今は分からなくてもできるだけ見る機会を増やそうと思っています。
2、30分かけて、ママはモディリアーニの油絵をじっくり楽しんだのに対し、めいちゃんはジャンヌが絵本の挿絵として描いた一連の作品を、文章と絵を見比べながら熱心に見ていました。その絵本の名前は「飢餓と悲嘆の日々」。あまりに悲惨な物語なのですが、なぜか興味を引かれためいちゃん。一人でじっくり見てきて、待っているママのところに神妙な顔をして戻ってきました。「どうだった?」と尋ねると「暗かった」と苦笑い。思わず笑ってしまいました。


展覧会を見終わると、そのままデパートに入り、めいちゃんのサンダルを買って、再び自転車で戻ってきました。
ちょっと疲れましたが、良いお天気で気持ちよかったです。