初舞台

hanamebuki2006-06-17

今日は、めいちゃんのピアノの発表会でした。
一昨年の11月からレッスンを始めて1年半強。初めての舞台になります。


実は、今日に至るまで大変でした。
めいちゃんは親もびっくりするくらいの完璧主義というか、負けず嫌いというか。。。
本当は好きなピアノなのに、うまく弾けないと癇癪を起こし「弾きたくない」と拗ねてしまうのです。
ですから、毎週土曜日のレッスンで新しい曲の宿題をもらい、日曜日から火曜日くらいまでの練習は、それはそれは大変です。「やりたくなーい」「もうイヤだ!」と泣いたり怒ったり。それを辛抱強く励ましたり、時には叱ったりしながら練習させ、週の後半それなりに上手に弾けるようになると楽しそうになるという繰り返し。
普段でもこんな感じですから、発表会のプレッシャーが重なると事態はより深刻になりました。


昨日夕方、今回が発表会初体験という生徒さんが数名、先生の自宅に集まり、少し本番っぽく各々の曲を披露しました。
最初からすごく緊張して乗り気ではなかっためいちゃん。何とか椅子に座り弾き始めたのですが、途中でつっかえて、そのままどこを弾いているのか分からなくなっちゃったんですね。そしたら、もう大変。そのままくるっと後ろを向いてしまい、先生やママが何を言っても頑として弾いてくれなくなってしまったのです。
先生もママも、本番にこんなことになっては大変と、それはそれは慌てましたよ。
で、とにかく、先に他の生徒さんに弾いてもらい(その間、めいちゃんはずっとピアノの後ろに隠れて泣いていました)、その後、何とかママとの連弾曲は弾いてくれたのですが、独奏曲だけはなかなか弾こうとしてくれません。ママが弾くように促すと、泣き出してしまうのです。
それでも、何とか、最後になって1回だけ弾いてくれました。
帰宅してから、ママとお話をして、本番は途中で諦めずに弾こうね、と約束したのです。


ところが、本番の今日。
朝から、ハイテンションで、結構楽しそうなめいちゃん。卒園式・入学式にも着たお気に入りのピンクのワンピースを着て、髪の毛にもピンクのリボンを付けてもらってご満悦。会場に着いて、他のお友だちに会うと、さらに興奮して楽しそうにおしゃべりをしたりしていました。
が、リハーサルの時間となり、めいちゃんは一番に舞台に上がったのですが、ピアノの前に座った途端、それまでの笑顔が急に無くなり、泣き出してしまったのです。仕方がなく、他の人に代わってもらい、しばらく後になって、ママとの連弾曲を練習し、そして何とかお友だちの独奏の後にめいちゃんも独奏のリハーサルを終えました。


こんな調子だから、本番は、ママの方がドキドキです。
めいちゃんは、観にきてくれたお友だち数人と、保育園のときの先生と嬉しそうに並んで席に座り、大分リラックスした様子。
お客さんも入り、会場が暗くなって、いよいよ本番。最初の男の子の演奏が終わったところで、ママはめいちゃんを連れて舞台袖まで送って行きました。あとは、先生とめいちゃん本人に任せるしかありません。
いよいよめいちゃんの番。


めいちゃん、土壇場で覚悟を決めたのでしょうか。少しぎこちない様子での登場でしたが、一応お辞儀をして、ピアノ前に座り、ちゃんと演奏することができました。途中、ちょっとつっかえたときに、一瞬気持ちが萎えそうになったよね。ママにはわかりましたよ。でも、何とか踏ん張って最後まで弾き通したね。とっても偉かったと思いました。
弾き終えためいちゃんは、ちょっと肩を落としてがっかりした様子。とっても上手だったのに。
それでも、お辞儀をして、たくさんのお友だちから抱えきれないほどの花束を頂くと、すごく嬉しそうになりましたね。
きっと、この経験がめいちゃんにとってすごく大きな自信になったのだと思います。


そのせいか、ママとの連弾曲は、すっかり余裕でしたね。ママは緊張して3箇所ほど細かいミスがありましたが、めいちゃんは完璧でした。しかも、演奏途中で会場を見るほどの余裕を見せ、終わってお花をもらうときも、すっかり慣れた雰囲気で受け取ってましたね。感心するくらいでした。


本日の演奏

  • エルメンライヒ作曲 紡ぎ歌(独奏)
  • ディズニー曲 ピノキオより 星に願いを(連弾)


観にきて下さった皆さん、ありがとうございました。
めいちゃんちでは、花瓶やコップを総動員して、家中お花で一杯。とってもいい臭いです。