空海と密教美術展

hanamebuki2011-08-07

夏期講習が始まって3回目の週末。
先週末にあったテストの成績は芳しくありませんでしたが、あまり気にせずに毎日やるべきことをコツコツやるようにしています。
今日は、午後、時々雷雨があったり、ものすごい蒸し暑さではありましたが、「空海密教美術展」を見に行ってきました。ゴールデンウィークに見てきた東寺の仏像が東京に来ているのです。
私は、以前より東寺の帝釈天の姿が大好きで、京都に行く機会がある時は必ず訪ねるのですが、仏像って、お寺では薄暗い中を一方向から見るだけ。もちろん、本来は、美術品としてでなく信仰の対象として置かれているので仕方がないのですが、展覧会に貸し出される時は、明るいところで360度見られるので、本当に楽しみ。今回は少し遅めの時間に行ったこともあり、とても間近に見ることができて本当によかったです。帝釈天はもちろんのこと、梵天もじっくり鑑賞できました。また、これまであまり注目してこなかったのですが、持国天は間近でみると素晴らしい姿でした。説明書きによれば、これは日本で一番恐ろしい形相をしているといわれているそうです。

東寺の仏像以外でも、初めて観た醍醐寺降三世明王は、腕を前に組み、左足をシュッと伸ばした姿が何とも格好良かったです。

めいちゃんは、“踏まれている者たち”に着目。私が降三世明王を見ていると「仏様を踏みつけてるよ」と。確かに、通常明王は邪鬼を踏みつけているのに、この降三世明王は仏のような穏やかな顔をした者を踏みつけています。東寺の降三世明王のところの説明書きには、踏みつけているのはヒンドゥー教シヴァ神とその妻烏摩(うま)だとありました。「他の宗教とはいえ、何で神様を踏みつけているんだろうね?」と不思議に思ったのでWikiで調べてみたら、仏教における最高神大日如来ヒンドゥー教世界を救うためにシヴァの改宗を求めようと配下の降三世明王を派遣し、抵抗したシヴァとその妻を降伏させ、仏教へと改宗させたと。「でもさぁ、勝手に『あなたの世界を救いたいです』なんて大きなお世話だよね。しかも、踏みつけられている人の方が穏やかな顔をしていて、踏みつけている方が悪者みたいだよね。」とめいちゃん。確かに不思議な感じです。